毎日シャンプーで洗っているのに、気が付くと肩に落ちているフケ。疲れてくると気になる地肌のかゆみ。どちらも地肌のよごれが原因と思われがちですが、実は皮膚常在菌が深くかかわっていました。今回は地肌トラブルのメカニズムから考える地肌ケアのポイントに迫ります。
- 「地肌トラブル」に悩む女性は約4人に1人
- 地肌トラブルは髪への影響が懸念される
- 皮脂と皮膚常在菌によって引き起こされる
「2大地肌トラブル」 - 皮膚常在菌とともに気になるワード
「地肌フローラ」とは - 肌をすこやかに保つ美肌菌
- 地肌トラブルが気になるなら
美肌菌を活性化しケアする「Emissary」を
「地肌トラブル」に悩む女性は約4人に1人
以前、こちらの記事でご紹介した調査結果が示すとおり、地肌に何らかのトラブルを抱えている女性はおよそ4人に１人。その悩みは地肌のニオイ、乾燥、ベタつき、赤みなど様々ありました。地肌トラブルの主な要因は「頭皮の皮脂」とされますが、実際に地肌はTゾーンの約2倍の皮脂腺があり、皮脂分泌量も多い部位であることが分かっています。髪で隠れているため目視ではその変化に気付きにくく、過剰な皮脂がニオイや刺激の原因になることもあるのです。
地肌トラブルは髪への影響が懸念される
地肌トラブルが多い方ほど皮脂量が多く、毛髪の強度やハリ・コシが弱いとされています。一般に「すこやかな髪は健康な地肌から」といわれ、加齢によって髪の変化に気付いてから地肌ケアをスタートする方もいますが、地肌のニオイや炎症などは世代を超えて気になる地肌のお悩み。ボリューム感だけではなく、美しい髪を保つには、年齢や性別を問わず皮脂による地肌トラブルには気を付ける必要があるともいえるでしょう。
しかし、本当に皮脂は肌にとって良くないものでしょうか？そもそも、皮脂は肌を守り、乾燥を防ぐ役割があります。実は皮脂そのものが肌に悪影響を及ぼすのではなく、過剰に分泌された皮脂が変化することによって、地肌トラブルが引き起こされているのです。
皮脂と皮膚常在菌によって引き起こされる
「2大 地肌トラブル」
皮脂とともに肌表面に存在する皮膚常在菌。その多くは「皮脂」を餌に増殖をしています。皮膚常在菌は肌を守る働きを持ちますが、一部の皮膚常在菌は地肌トラブルの原因にもつながるとされています。
①油っぽい脂性のフケ。
皮脂は皮膚常在菌で悪玉菌の一種マラセチア菌の餌となり、増殖したマラセチア菌は地肌の刺激となる脂肪酸を排出します。脂肪酸による刺激がターンオーバーを早め、地肌の細胞片が未熟なままごっそり剥がれることで脂性のフケが発生します。
②ニオイ
加齢に伴いパルミトレイン酸（脂肪酸）が、過酸化脂質や悪玉菌によって酸化・分解され、加齢臭の原因物質であるノネナールが発生。ノネナール自体は古本のニオイに似ているといわれていますが、汗などのアンモニアが混ざると中高年特有のニオイに変わります。
皮膚常在菌とともに気になるワード
「地肌フローラ」とは
頭部の地肌には、他の部位の肌同様に数百種類の皮膚常在菌が存在しています。菌が集団で存在する様子を日本語では菌叢（きんそう）と呼びますが、この様子が品種ごとにまとまって咲く花畑のように見えることから一般に「フローラ」という呼び名で知られています。地肌にある菌叢「地肌フローラ」は腸内フローラと同じように、有用に働く「善玉菌（美肌菌）」、悪い働きをする「悪玉菌」、多い方の味方をする「日和見菌」の3つに大別することができます。
肌をすこやかに保つ美肌菌
地肌トラブルのメカニズムを知ると「皮膚常在菌は悪者」に見えがちですが、実際は「善玉菌」と呼ばれるすこやかな肌には欠かせない菌も存在し、「地肌フローラ」のバランスが崩れることが地肌トラブルの要因となっています。特に善玉菌に分類される皮膚常在菌には、過剰な皮脂の分解、弱酸性の脂肪酸を産生、地肌にうるおいを保つ成分を排出するなどの働きがあります。また善玉菌が増えると、マラセチア菌など悪玉菌に分類される皮膚常在菌の活発化を防ぐ効果もあります。つまり、皮膚常在菌そのものが悪者ではなく、皮膚常在菌のバランスを整えることが大切なのです。
地肌トラブルが気になるなら
美肌菌を活性化しケアする「Emissary」を
地肌の皮脂トラブルが気になりだした方は、地肌フローラのバランスが崩れているかもしれません。髪のボリューム感を整えるためにも、まずは地肌の美肌菌を活性化し、すこやかな地肌環境を目指すケアがおすすめです。まずは毎日のシャンプー＆トリートメントで“地肌フローラを整えるケア”をはじめてみませんか？
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