髪のボリューム感に悩む多くの人たちに向けて、サロン専売品メーカーとして何か貢献できることはないか――。数年の研究を経て効果を見出した「バイタルプロテクトP※1」を2回に分けてご紹介します。2回目の今回は実証データに着目します。
数年の歳月をかけ、数多の原料からスクリーニング
化粧品成分は1万種以上あると言われ、原料はそれ以上の種類存在します。その中から効果の優れた原料を見出すために、発掘に2年の歳月がかけられました。薄毛への効果実感を持つ原料はないか――。皮膚科学の確かな視点から多くのスクリーニングを経て選別されたのです。
見つけ出したペプチド「バイタルプロテクトP※1」
幾重にもスクリーニングを行った上でさらに絞り込み、生体での効果を評価しました。毛周期の期間や成長速度を測定することで育毛効果の有無を確認し、評価しています。
評価方法(1)生体試験※2
同一生体に毛周期2回目から評価成分を塗布し、毛周期の期間や毛幹長を測定することで育毛効果の評価を行いました。
① 毛幹伸長速度 (グラフの傾き)
塗布前と有効成分の塗布後で、伸長時期の傾き(差)を調べました。
② 毛幹最大長
塗布前と有効成分の塗布後で、伸長停止時の毛幹(体表面露出部位)の長さを調べました。
③ 毛周期
塗布前と有効成分の塗布後で、体表面に露出した毛幹の伸長と停止の日数を調べました。
毛幹伸長速度が上がり、最大毛幹長が伸びたことを確認
今回の実験では毛周期長が約20日のモデルにバイタルプロテクトP※1を塗布し、毛幹伸長速度(早さ)と最大毛幹長(長さ)の変化を測定しています。その結果、いずれの評価系でも数値の上昇が確認されました。
評価方法(2)遺伝子発現量の評価
育毛効果のメカニズムを明らかにするために、ヒト由来毛乳頭細胞にバイタルプロテクトP※1を添加し、遺伝子発現を解析しました。
2つの成長因子の遺伝子発現量が増えていることが判明
成長因子FGF-7は毛母細胞の増殖・分裂を促進させる働きを持ちます。また、成長因子VEGFは毛包周囲の毛細血管の増殖や新生を促す働きを持ちます。
バイタルプロテクトP※1を添加したヒト毛乳頭細胞では、この2つの成長因子の遺伝子発現量が増えていることが確認されました。つまりバイタルプロテクトP※1は、毛母細胞と周りの毛細血管にアプローチすることで育毛を促進するというメカニズムが明らかになったのです。
髪を強く美しく育てるなら、2つの成長因子の遺伝子発現が確認されたW育毛システム。育毛効果とそのメカニズムが明らかになったバイタルプロテクトP※1は、髪のボリューム感に悩む人々にとって期待の成分なのです。
※1 パルミトイルジペプチド-5ジアミノブチロイルヒドロキシトレオニン、パルミトイルジペプチド-5ジアミノヒドロキシ酪酸
※2 ヒト臨床試験ではありません