インタビュー

06 手肌にやさしいシャンプーへの想いとは

肌へのやさしさを求め、髪と地肌をすこやかな環境へと導くRe:>>>。発売から15年以上が経過し長年サロンやお客様の悩みを解決してきたブランドについて、改めて研究者にインタビュー。

  1. 手荒れに悩む美容師に向けて、肌にやさしい洗浄成分
  2. 肌と髪にやさしいスキンケア発想
  3. すこやかさを取り戻すRe:>>>

手荒れに悩む美容師に向けて、肌にやさしい洗浄成分

サロン専売品であるアジュバンコスメジャパンの製品の中で、特に認知が高く、ファンが多いRe:>>>。シャンプーとトリートメントがどんなコンセプトを持って生まれ、どのように作られてきた製品なのかを改めてインタビューしました。

取材を通して見えたのは、アジュバンコスメジャパンに根付いた実直な研究開発魂。愛される製品を生む舞台裏を、研究開発部門に直接伺いました。


そもそもなのですが、開発背景を教えてください。

魚住 : カラー剤などのケミカルダメージによるお客様の髪への負担、それだけではなく美容師さんは、日々シャンプー施術により、手荒れに悩んでいるという声を聴いています。
手荒れが本当につらく離職を余儀なくされる方もいらっしゃるので、そんな人たちにサロン専売品メーカーとしてお手伝いできることはないかと想ったことがきっかけです。

食器洗いで手荒れになることがあるんですが、活性剤ってそんなに手荒れを起こしてしまうんですか?

魚住 : 食器洗いやシャンプーに含まれている洗浄成分は界面活性剤とも言われ、水や油など本来は混ざり合わないものを、混ぜたりする成分なんです。お皿や頭皮にある油汚れや皮脂汚れを包み込みながら、水とも混ざるのできれいに洗い流してくれます。
実は肌の角質層の中には、セラミドなど肌の保湿感を維持する成分があるのです。強すぎる活性剤だとセラミドまで洗い流してしまい、肌の乾燥、ひいては肌荒れなどを起こしてしまうんです。

単純な発想ですが、それなら洗浄力を弱めたら良いのではないですか?

魚住 : 弱い洗浄力だと肌へもやさしく、敏感肌の方にも、そして手荒れに悩む美容師さんにも使用はできますが、それだと本来のあるべき【汚れを落とす】という機能が損なわれてしまうんです。
ましてや、サロンというリラクゼーションを併せ持つ場所では、泡立ちやシャンプー施術中の気持ちよさなどは大変重要なんです。

つまりRe:>>>ブランドは、ただ単に洗浄力を弱めただけではないということなんですね。

魚住 : きちんとサロン現場やホームユースでの、シャンプー中の気持ちよさや、適度な爽快感を目指した処方設計となっています。泡立ちは適度にありながらも、アミノ酸系洗浄成分、スルホコハク酸系など肌への負担がやさしい洗浄成分を配合しています。ただし同じ系統や成分名でも様々な種類があるので、慎重に議論しながら厳選し、まずは美容師さんが安心できるもの、そして美容師さんがお客様に自信をもって案内できるような商品開発に努めています。

肌と髪にやさしいスキンケア発想

でも、やっぱり活性剤が入っているということは、多少は肌への影響は出るのではないでしょうか?心も地肌も乾燥しがちなんです。

魚住 : アジュバンコスメジャパンは今でこそヘアケア商材などの認知がありますが、スキンケアメーカーからスタートした会社です。創業当時から一貫して大切にしてきたのは、肌本来が持つすこやかさを取り戻すことなんです。
ヒトには恒常性という機能が備わっているのですが、聞いたことがありますか?

恒常性は「こうじょうせい」と読むのでしょうか。向上心はありますが…!

魚住 : 恒常性とはホメオスタシスとも呼ばれています。これは体内のバランスを保とうとする働きのことを言います。夏や冬であっても体温は36℃前後に保たれますよね。寒い時には毛細血管が収縮して体温を外に逃がさないようにしたり、逆に暑いときには毛細血管が拡張して熱を外に逃がし、汗をかくことで気化熱により体温を下げようと働きます。

身体を一定に保つ機能ということですか?

魚住 : そうです。わたしたちの身体は、絶妙なバランス感覚をもっているんです。肌も異物が入り込めば排出しようとするし、炎症を起こせば鎮めようと様々な機能が働きます。本来の健康な状態に戻ろうと働き、すこやかさを一定に保とうとします。

肌が荒れるということと、どう関係するのでしょうか?

魚住 : 肌が荒れるということも、実はわたしたちの身体の中では正常な状態に戻ろうとする機能が働いている状態です。わたしたちは、創業当時から糖成分の力に着目してきました。ただ単に保湿するのではなく、自分の肌本来のすこやかさを取り戻すことを目的として採用しています。

なるほど、何かが不足しているから成分を与えるのではなく、糖とミネラルを与えることで肌本来のすこやかさを引き出すという考え方ですね。

魚住 : その通りです。肌にやさしい洗浄成分が、皮脂や汚れを包みこみ汚れを吸着。洗い流した後は、糖やミネラルの保湿成分が肌に残ることで、天然由来の糖(保湿成分)が地肌と毛髪をうるおいベールで包み込みます。

すこやかさを取り戻すRe:>>>

「やさしさ」という言葉に隠されていたのは、「肌にやさしい洗浄成分」ということだけではなく、肌本来が持つ力にアプローチする「糖由来成分」によるもの。すこやかさを取り戻すというブランド名の由来にも繋がる受け継がれたメソッドは、研究し続けてきた積み重ねのたまものです。今後も、研究開発をはじめ仕事の裏側に迫っていきます。

アジュバンコスメジャパン 研究員 魚住 康裕

頭髪化粧品の開発に携わるようになって10年ほど経つ。東京品川にある研究開発部に勤め、日々ヘアケア製品の開発に勤しむ。

アジュバンコスメジャパン 取材スタッフA : 髪の変化に気付き始めた肌も心も敏感な30代。トコトン突き止める性格で日々ギモンに思うことを追い続けている。

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