私たちはスキンケアからスタートしたサロン専売品メーカーとして、創業当時からやさしさと向き合い続けてきました。髪と肌へのやさしさはもちろん、取り巻く環境へのやさしさも大切な要素の一つ。化粧品の品質を維持しながらも、社会の一員として私たちにできる「何か」を模索し、毎年その取り組みを増やしています。
今回は2022年7月にリニューアルしたRe:>>> Basic Lineでの取り組みを見ていきます。
Re:>>>は環境に配慮した商品設計
Re:>>>は2004年の発売以来、髪と地肌へのやさしさを追求し続けているヘアケアブランド。現在は、髪や地肌悩みに対応できるように5種の「Basic Line」と、求める質感に合わせて選べる3種の「Class S Line」を展開しています。Re:>>>ブランドは発売当初から環境への配慮を続けてきました。
Re:>>> Basic Lineシャンプー&トリートメントは2022年7月にリニューアル。従来品から、さらに取り組みを進めています。
1_環境に配慮した包装形態を採用
Re:>>>ブランドはシャンプー・トリートメントそれぞれ「ミニサイズ」「レギュラーサイズ」「詰替用サイズ」「業務用サイズ」の4タイプのサイズで展開しています。発売以来、ミニサイズ・レギュラーサイズの容器は、品質保持と安全性・景観の観点から大きな仕様変更はありませんが、ホームケアユースの詰替用サイズは内容物保護とプラスチックゴミ減容化の両側面から特殊な形の「詰替用エコパック」を採用してきました。
この詰替用エコパックは内容物を容器に注ぎ込む形で使うものではなく、パウチ型のエコパックを専用容器にセットし、ポンプノズルを直接突き刺して使うものです。これはゴミ減容化の目的だけではなく、雑菌の繁殖を極力抑えることができるように設計されています。
一方、サロンワーク専用で提供していた「業務用サイズ」は、衛生管理が行き届いているサロンで扱われる事もあり、大きめのポンプ式ボトル(1020mL)とガロンボトル(4000mL)※を提供することで、容器の入れ替えを最小限に留め、ブランド全体としてプラスチックゴミの排出量を抑えてきました。
※トリートメントはポンプ式ボトル(1020g)と注ぎ込むタイプのパウチ(3000g)
そのような中、2018年に発売したClass S Lineでは、自社では初めて「業務用サイズ」に詰替用エコパックを採用し、業務用に於いてもプラスチックゴミの減容化が進められました。
今回2022年7月にリニューアルしたBasic Lineでは、Class S Lineと同様に業務用の容器を詰替用エコパックに切り替えています。これは、従来の1020mL容器4本に対して実に約70%ものプラスチックゴミ体積を削減する計算となります。
2_シャンプー洗浄力のやさしさ
生分解性とは、土や川などの自然環境下に物質を排出した際、微生物などによって無機物へと分解される性質をいいます。かつて日本でも自然環境で分解されにくい洗剤が使われ、社会問題になった時代がありました。現代は社会問題に発展するほど難分解性の洗剤が世に出回ることはありませんが、生分解性が高ければその分環境への負荷も低くなります。
Re:>>>ブランドのシャンプーは2004年の発売当初からサロンユース=業務用としても発売していたために、私たちの環境負荷に対する関心は高いものでした。サロンワークの中でも使用頻度が高いシャンプーは美容室から排水される環境負荷要因の大部分を占めることが考えられます。当時から、発売するシャンプーの生分解性試験を実施し、生分解性が高いことを確認した上で販売を続けてきました。
もちろん、2022年7月リニューアルしたBasic Line5種類のシャンプーについても発売前に外部機関にて生分解性を検査し、分解性能が高いことを確認しています。手肌や髪、人へのやさしさにこだわるからこそ、環境にも配慮した商品を届けたい――これは持続可能な社会に向けて必要な取り組みと考えています。
3_持続可能な原料へのこだわり
従来製品から、安全性や製品性能・肌や髪へのやさしさを重視するために、配合成分には独自の基準を満たしたものを採用してきました。さらに今回、2022年7月にリニューアルしたBasic Lineのシャンプー・トリートメント製品には、栽培から抽出方法にいたるまでの厳しい審査をクリアした「持続可能な自然由来原料」を新たに採用しています。
製品の品質を損なわない範囲で、本来は廃棄される原料(食品等他用途で使われた原料の残渣)を活かしたアップサイクル原料や、環境負荷をかけないように有機栽培で育まれたオーガニック原料を積極的に置き換え・新規採用することで、限りある資源を大切にする努力をしています。
今回はRe:>>>ブランドでの環境への取り組みをご紹介しました。いかがでしたか。
Re:>>>が最初に登場したおよそ18年前から続けてきた「環境へのやさしさ」を大切にする取り組みは、リニューアルの度に少しずつ幅を広げてきました。
一見、何かを新しいものに置き換えるのは簡単なことに見えるかもしれません。しかしながら、品質を維持しながら化粧品で環境負荷低減に取り組むことは、防腐剤を極力使用したくない私たちの製品にとって、越えなければならないハードルは多く、同時に商品をお使いいただく皆さまのご理解をいただいてこそ進められるものでした。
現在、開発中の商品でも環境負荷低減に向けた取り組みを進めています。今後も私たちは持続可能な社会に向けて必要な取り組みを続けてまいります。